1974年司法研修所終了、弁護士登録(東京弁護士会)。銀座にあった義兄の法律事務所に8年間勤務。

1982年横浜に転居、横浜弁護士会に登録替え、独立、関内に中村裕一法律事務所設立。

本年6月、弁護士在籍50年表彰。

若い頃、刑事国選弁護も随分やった。

殺人、放火、強盗、強姦、窃盗、道交法違反・・・。

判決言渡し後、法廷を出ると「先生良い仕事したね。名刺下さいよ。」と話しかけられたこともあった。

幸いそちらの人との付き合いは無い。

警察の留置場で被疑者と面談し、冤罪になりかねない件を事前につぶしたことも数回ある。

民事事件は、労働、医療、行政などは苦手。

最近は、相続、離婚、遺言、後見など人事がほとんどで、年相応に守備範囲が狭くなった。

身寄りのない、統合失調症の女性の成年後見人になり、12年間財産管理を続け、彼女の死後、累代の墓の始末までして見送ったのは、2年ほど前のことである。

人生の困難、岐路にある人に係わり、相談相手となり、共に歩む、重い責任ある有意義な職業である。

しかし、そろそろ、店仕舞に係らなくては・・・